買い取り専門店と掲げられていた古書店の看板に、販売も始めましたとあったので入ってみる。
四畳半くらいの広さの売り場に漫画から郷土史まで。うわあ、何もかも物足りない。
湊かなえ「告白」を購入。題名からしてエッチいヤツかと思って手に取り表紙を見たら学校机が真ん中にぽつん。あ、これはあれや、いじめとか「私が死んだのはあいつのせい」とか遺書が出てきて。読んだが最後、陰鬱な気持ちになるヤツ。
でも手に取ってしまったし手ぶらで店を出るのもためらわれたので仕方なく購入。100円。値札の更に下にBOOKOFFのシールあり。なんかごめんね、湊かなえ。次は新品を買うちゃるからな。
良かった。オムニバス形式・全六章で全部誰かしらたった一人の独白という。これは面白い。全て「私にはそう見えた、そう聞こえた、そう解釈した」と綴られるので、ちょっと行き違ってつじつまの合わない部分がむしろ面白い。それは誤解というか捉え方の違いというか。あるいは思い込み。あるいは嘘。独白というのが自省ではなくて特定の人物への語りかけなので、
「あなたはあの時こう考えてこんなことをしましたね」←結果は事実でも動機の理解には誤解を含む。
「それに対して私はこう考えてこう反応しました」←行動は事実でも解釈は嘘を含む。
こんなのが入り交じっている。
それでもって、最後はごちゃごちゃ言わんと「理不尽な苦しみに晒された人が理不尽極まる思いを犯人に与える」という、愉快痛快・いやでも巻き添えになった人けっこういるくない!!?な小気味良く思わせつつ無限怨嗟モード突入を感じさせる吐きそうなエンドに。
面白かった。次は新品を買うちゃるけんな。